先が見えない、ゴールがぼやけている開発の初期段階において、
重要なものは何でしょうか?
「技術力」、「マーケティング力」、「資金」…
いろいろ出てきそうです。
これらは、問題解決の「材料」や「ツール」に過ぎません。
その答えは、「起業家精神」というマインドセットです。
「マインドセット」とは、ものの見方。物事を判断したり行動したりする際に基準とする考え方。
と定義されています。(引用元:デジタル大辞泉)
そして、「起業家精神(アントレプレナーシップ)」のマインドセットとは、
新しい事業分野を開拓するために必要なアイディア発想力や実行力などを高め、
成功するまでチャレンジし続ける精神、考え方をしめします。
事業の目的・ゴールがある程度、明確な開発テーマを遂行するのではなく、
予測不可能な新しい事業や商材を創り出そうという組織であれば、
企業に所属していようが、個人事業で始めようが同じく必要なマインドセットとなります。
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の著書『成功は一日で捨て去れ』において、
社員は全員経営者となりなさいという言葉があります。
私自身、この言葉に大変感銘を受け、私が会社員時代に伝えたかったことは「これだったのだ」
と興奮したことを覚えています。
この言葉は、起業家精神とは全く同じ意味ではないかもしれません。
でも根本は同じです。
これからの開発は、トップから与えられたミッションを遂行するだけではいけません。
我が社は安泰だと思っている企業も、これほどの情報化社会、目まぐるしく変わる世界においては
ほんの少しの油断により、あっという間に他社に追い越されてしまうでしょう。
開発者自身が、経営者として、自ら考え・行動する精神。
ビジネス(利益)になるアイディアを出し、実行し、諦めずに挑戦し続けることが未来への近道となります。
ランキングに参加しています。下記のボタンで応援をお願いいたします。