技術者のマネジメントにおけるお悩みの一つに「自分の担当業務・担当技術しか興味を持たない」
というものがあります。
他の職種でも耳にする話ですが、技術者の方が多いかもしれません。
大学などで自身の研究に没頭して周りの動きを気にしない、なんてシーンをよく目にしたものです。
自分の技術分野に誇りを持ち研究する姿勢は、大変素晴らしいことなので、
組織リーダーの皆さんは、この姿勢を否定することは間違ってもしないでくださいね。
しかし、組織リーダーが「他部署の業務にも関心を持ちましょう」や
「日頃から異分野の技術情報を取りに行きなさい」などといくら言っても動かない、
こんな状況は、新商品のアイディアが出ない、開発推進が進まない原因になりかねません。
この状況を打破し、自然と能動的に業務に関わる人材とするために何をしたら良いでしょうか?
それは、評価に直結する施策を作ることです。
単に組織リーダーからの「提言」では、簡単に人は動きません。
組織リーダーを好ましく思っている、本当に尊敬しているなど相当な信頼関係がある場合は
別ですが、通常は「提言」した程度では、「なるほど〜」と思うことはあっても
行動を変えるまでにはならないものです。
協力的な組織を作る第一歩は、施策に落とすことです。
例えば、
- 他部署との技術交流会を1ヶ月に一回行う。
- 展示会に参加し、他社と名刺交換を行い、面談する。
- テーマを決めイベントを主催し、他部署や他社と情報交換をする。
等の具体的な施策を決め、何をすればいいのかが分かるレベルにします。
「他者との協業」や「アイディア創出」が組織文化にまでなっていない組織の場合は、
何の目的で、「何を」「いつまでに」「どの程度」行うのかという具体的な行動を示す
ことが理解されやすいはずです。
特に「何の目的で」が理解させないと「行動の質」が変わりますので、ご注意ください。
組織リーダーの腕が試される「我関せず社員を減らす→撲滅する」施策を作り、
行動につなげてください。
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