とある開発者の方からこんな質問をされることがありました。
「新商品を創出するために開発者は何をすればいいのでしょうか?」
「どうも企画部署からの要望で商品開発しても売れなそう。
でも自分は開発者だし、専門家に意見を言うのはダメですよね?」
答えの詳細はそれぞれ違いますが、本質は「迷わないで開発者が全部やれ!」です。
ちょっと乱暴な言い方になってしまったかもしれません。
でも日々刻々と状況が変わる開発ステップで、「誰の仕事」と分けて考える余裕はありませんよね。
開発ステップは「企画」「マーケティング」「PM」「開発」などが同じ組織として業務に
あたることもありますが、このような体制が構築される前に市場ニーズや技術シーズの掘り起こし
と開発テーマの決定が必要です。
「開発テーマ」として承認される前の探索に近いステップでは、開発者がマーケッターであり、
商品企画を考えなくてはいけないのです。
ただし、ご安心ください。
開発者が実働をする必要はありません。
「企画」「マーケティング」組織に協力してもらい、実現すればいいのです。
そこで気をつけていただきたいポイントが、専門部署に「丸投げしない」ことです。
「開発者こそ、開発ステップの当事者であれ!」です。
当事者意識を持つものこそ、真に実現したいという熱意があります。
「何を」「どの程度まで」「いつまでに」調査するのかをしっかりと計画し、
また「どういった商品」を想定しているのかをイメージできるレベルで伝え、
「どうやって調査するか?」と「実際の調査」は専門部署にお願いしましょう。
そして、定期的に調査状況と開発状況の報告をしながら、お互いにブラッシュアップしていけばいいのです。
開発ステップに関わる開発者は、開発行為だけでなくマーケティングや商品企画においても
リーダーシップを取ることで、最短で新商品を生み出す一助となるのです。
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