2020年02月20日、私も注目している「ムーンショット型研究開発事業」の公募開始の発表がありました。
NEDOのWEBページに詳細が記されていますが、先般より拡大していた新型コロナウィルスの影響により、2月下旬から3月中旬にかけて予定されていた説明会が中止となった模様です。今回の中止は止むを得ないものですが、再設定される可能性があるでしょうから、しばし待ちましょう。
今回のつぶやき記事は、公募開始が予定されていたムーンショット目標4について感じたことを記事にします。
ムーンショット目標4とは?
まずはムーンショット目標4とは何ぞや?ということですが、
「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」
と記されています。
ムーンショット目標4以外は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)や他の研究開発法人が担当する予定とされています。NEDOが主管は目標4のみのようです。
地球温暖化は、すでに私が高校受験の頃には面談試験のお題になっていた程、かれこれ数十年前から問題視されています。
温暖化により、北極南極の氷が溶け海面が上昇している画像やシミュレーション動画を誰でも一度は見たことがあるでしょう。しかし、将来の課題であることを理解・認識していてはいるものの、「今、目の前で起こっていない現実」はどうしても軽視されがちです。
このように、極端な言い方をすれば「今すぐ案件」となりにくい問題・課題を解決する研究開発を国が支援するということは非常に有意義です。
企業においても社会貢献は推進されていますが、長期的かつコストがかかる課題はなかなか手出しできないものです。
一方で海洋プラスチックごみの問題についても研究開発テーマの例として紹介されています。環境省のWEBページの調査結果に詳細が記されていました。
陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量(2010年推計)ランキングでは、日本が30位であるものの、海流に乗ってどこに漂着するか、どのような影響を与えるのかは未知です。このような問題は、やはり地球レベルで取り組むことが効果的ですね。
日常生活でも海の生態系を含めた海洋環境の影響を考慮し、プラスチック容器から紙容器への代替をはじめ、小売店でのビニール袋有料化によるエコバッグの推奨など身近な問題として感じられるようになっています。
一般の消費者としては、CO2排出の削減のために冷暖房の温度を調整したり、プラスチックごみ削減のために紙製品・容器の再利用など、できることを進める。
そしてこの記事をお読みいただいた研究開発機関、研究者、エンジニアのみなさん。ムーンショット目標4に紐づく研究開発テーマに挑戦できないか、何ができるかアイディアを膨らませてはいかがでしょうか?