journal:代表のつぶやき

科学技術白書を考える(第三回)

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「科学技術白書を考える(第三回)」では、第2章 2040年の未来予測-科学技術が広げる未来社会-(Society 5.0)を取り上げて考えたことを記します。
引用元:こちら第2章

この章では、①Humanity「変わりゆく生き方」、②Inclusion「誰一人取り残さない」、③Sustainability「持続可能な日本」、④Curiosity「不滅の好奇
心」といった4つの価値を踏まえ、2040年における社会イメージを整理し、そのアプローチ方法を科学技術トピックとして示しています。

この4つの価値の中で最も目にする機会が多いのは③Sustainability「持続可能な日本」でしょう。2015年の国連サミットでSDGsとして掲げられて以来、巷にまで浸透しています。一方で新型コロナウィルスを経験したことで、②Inclusion「誰一人取り残さない」に対する価値にも強く共感をすることになりました。取り残し=社会からの隔離や貧困、差別などを一般にイメージすることはできますが、今回のパンデミックが起こらなかったとしたら「危機がすぐそこに、誰にでも起こり得る事象」、つまり自分ゴトとして捉えることはなかったかもしれません。
4つの価値キーワードから何を想像するかをチームでブレインストーミングすると個々が無意識に関心を持っている事象(課題)が見えてくるでしょう。

少し話は逸れましたが、未来予測を眺めてみると「なるほど、いいな」と言うプランが豊富にあることでしょう。
反対に、「なんとなく嫌だな」と言うプランはなかったでしょうか?

私の場合は「即時自動翻訳:あらゆる言語をリアルタイムで翻訳・通訳できるシステム」がそうでした。
これは完全に個人都合ですのでご了承くださいね。
私は今フランス語を学んでいますが、自動翻訳によってせっかく頑張っている学習が無用となるとしたら、悔しいからです。
では、リアルタイムの自動翻訳ができるまで待ち続けるかというと、そうではなく、学習を続けると思います。それは、フランス語圏の友人を作り、会話を楽しみたいからです。
語学を習得したいという方の中には、同様の意見の方もいらっしゃるでしょう。

この仮定を前提とした場合、自動翻訳の利用シーンは出張や旅行などの突発的、かつ短期的な状況が考えられます。
では近い将来、自動翻訳が普及した時に生き残る翻訳ビジネスはどんなものがありそうでしょうか?

  1. ネイティブライクな会話
    スラングや流行り言葉、小粋な言い回しなど文法ではなく、会話に文化・風土を取り入れた会話講師
  2. 専門翻訳
    医薬や技術など専門的な学術用語や特許発明などを専門に扱う辞書や翻訳家

などが考えられます。

今回は私の勝手な都合を題材に生き残りビジネスを考えました。

科学技術白書には、2040年の様々な未来予測が描かれています。
この情報をそのままビジネスに当てはめるだけでなく、既存ビジネスの生き残りプランから自社ビジネスを考える方法もお勧めしています。
未来予測を元に生き残りプラン(未来予測の穴を見つける)を考察することから、質のいいR&Dテーマが生まれるかもしれません

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