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商品開発におけるタイムマネジメント

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今回は「商品開発におけるタイムマネジメント」というタイトルで解説します。

私のもとには技術戦略や研究開発ロードマップの作成について相談がきますが、同時に必ずといっていいほど「メンバーが不足している」「工数が取れない」といった「時間」に関する悩みを耳にします。
「時間がない」これはビジネスパーソンに限らず、現代の人類にとって最も切実な悩みの一つとなっているかもしれません。

特に販売商品が市場で不具合を起こした場合や客先で故障が頻発した場合、当然ながら新規事業開発の手を止めて、緊急対応を行うことになるでしょう。
このような突発的な業務と限らずとも、既存事業の商品開発・設計と新規事業開発という2つのミッションを持つ組織が増えてきました。
しかし、頭も体も1つしかありません。
2つの大きなミッションをどのように進めればよいのか、これからタイムマネジメント=時間管理に注目して3つのコツを紹介します。

1つ目は、一日のスケジュールを2つに分割し、既存事業・新規事業それぞれを計画として書き込む。
例えば、午前中は新規事業開発。午後は既存事業開発と決め、スケジュール帳に記載します。
スケジュールは組織メンバー間でシェアすることで、周りのメンバーからも協力が得られやすいというメリットがあります。

2つ目は、新規事業と既存事業の切り替えをスムーズに行うために、小休憩をスケジュールに組み込む。
これは私自身の経験からも言えますが、頭の切り替えは決めた時間でスパッと行うことは至難の業です。
必ずといっていいほど前の業務が頭の片隅に残り「あれ?、こうすれば、よかったのかな?」と思いめぐり、気づけば前の業務に戻ってしまうということもあります。
頭(心)を切り替えるために、新規と既存の業務の間には、意図的に小休止を5~10分程度、組み込むことをおすすめします。

3つ目は、タイムマネジメント+タスク管理をすることです。
時間で区切る管理は、ある程度、工数を見積もることができる業務やルーチンワークにおいて活用しやすい方法です。
反対に新規事業開発のように、通常業務とは異なる、始めて挑戦する業務が複数ある場合では、時間管理を徹底するだけではいけません。
進捗があったのか、なかったのか不明なまま時間だけが過ぎ去ってしまうことに陥りかねないからです。
新規事業の開発が失敗する原因として多いのが、この「進んでいるのかよくわからない状況が続く状態」です。
進捗が分かるようにするためには、小さなタスクに分けて管理するとよいでしょう。
業務を細分化し、30分から一時間程度に分割しておくことで、例え突発的にスケジュールが大きく変わっても、タスク1つは進められるはずです。

今回は「既存事業と新規事業を並行して開発するためには、タイムマネジメントから取り掛かることが重要」について解説しました。

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