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新規事業にアサインするべき開発者の特徴

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新規事業の開発や人材育成の支援を行う中で、プロジェクトにアサインするメンバーに対する相談を受けることがあります。
今回は新規事業の開発プロジェクトにアサインしたい人材像について、解説します。

研究開発部門のマネジメント層との会話の中で、将来のリーダークラスを育成するにあたり、そもそもどういったメンバーを新規事業プロジェクトにアサインするべきか悩ましいという相談を受けました。
背景には、数多くのプロジェクトを並行させる必要があること、これまで以上に成果と効率化が求められてることで、将来性があるリーダー候補に育成を注力したいという意向が強くありました。

将来にわたって新規事業をリードする開発者とはどのような特徴を持っているのか、私の経験をもとに記します。
前提として、自社技術に対する知識や自身の専門技術に対する深い知見を持っていることがあげられますが、ほかに3つの特徴があります。

1. 知識欲がある
新規事業を創出するにあたり、自社技術や既存事業の業界の研究に限らない広い知識が求められます。また近年の事業環境の変化や技術革新のスピードに追随するためにも、継続的な学習が必要です。
これは若手・中堅エンジニアだけではなく、深い専門性を有するベテランエンジニアも同様です。
AI・IoTといったトレンド技術の学習に自発的に取り組んでいたり、ワークフローの改善活動に積極的に関与する開発者は、知識欲が強い傾向があるといえます。
日ごろの会話や業務において、新しい知識を習得しているメンバーをアサインすることが望ましいです。

2.コミュニケーションを大切にする
開発者が推進する新規事業プロジェクトは、少人数のタスクチームでスタートすることが多い傾向があります。
ゆえにプロジェクトの初期から、他部門や社外団体からの協力を求める必要が出てきます。
新規事業の企画や依頼事項を正確に伝えることはもちろん、円滑なプロジェクトを運営するため、日ごろから良好な関係を築くことが有効です。
時には言いにくい内容を伝え、調整や交渉する機会が既存事業よりもあるので、コミュニケーションの重要性を理解し、実践するメンバーをアサインすることが望ましいです。

3. 熱意がある
3つの特徴の中で最も重要なのが、熱意があることです。
ある新規事業プロジェクトの体制を決める際、専門性が高いエースエンジニアと専門性は一般的であるが好奇心が強いエンジニアのどちらをリーダーにするか議論がありました。
両名と面談する中、前者は「やれと言われればやります」後者は「自分の技術力に不安はあるものの、ぜひ取り組んでみたい」という言葉があり、後者をリーダーにすることを助言した結果、このプロジェクトは事業化まで走り切ることができました。

これは私の経験上、新規事業はやる気が感じられないリーダーのプロジェクトは、ほぼ100%開発中断してしまうからです。
もちろん、熱意だけでは事業化できません。しかし、熱意がないとできない理由探しをしたり、環境のせいにしたりと前向きな活動を妨げることがあります。
ゆえに立候補するような熱意があるメンバーをアサインすることが望ましいです。

当社では新規事業の開発支援において、体制構築や推進、開発者の人材育成を支援しています。
お気軽にお問い合わせください。

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