journal:代表のつぶやき

日常におけるロードマップの役割

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今回は、最近耳にしたニュースを元にした、つぶやき記事となっています。
先日、東京都知事から緊急事態宣言の解除に向けたロードマップを策定すると発表がありました。個人的には「ようやくだな」という感想を持ちましたが、それでもロードマップ作成を明言したことは、素晴らしい進歩だと思いました。

私は主に「技術開発戦略」に携わっていますが、戦略の中で「ロードマップ」は最も重要なアウトプットとして位置付けています。
この記事では政治について言及はしませんが、一般的にロードマップを策定することで、どのような効果が得られるかについて解説します。

先が見えないという不安を解消することができる。

辞書やインターネットで調べると様々な解説が出てくるでしょうが、シンプルに言えば、この言葉に尽きると考えています。
平和な世の中、ある程度の経済的な余裕があり、安心・安全な社会生活を送ることができる時代には、残念ながらロードマップは重要視されることがありません。例えば、収益が安定的に見込める既存事業でも同様のことが言えます。
ところが、台風や地震などの自然災害や今回、発生した感染症の被害、はたまた戦争といった有事、かつ先行きが見えなく不安を感じる、未来予測が難しい状況においてはロードマップが待望されます。例えば、既存事業の延長ではない新規事業、ベンチャー事業の創出では、こちらが当てはまります。

「先が見えないという不安を解消する」ためのロードマップは、以下の3つの要素が含まれていることが必須です。
・目指す将来像
・現在地(現況をいくつかの項目に分けて数値化する)
・中間地点(マイルストーンを設定し、実現するためのシナリオを描く)

新型コロナウィルスという近年、経験したことがない、予測不明な敵を前にどのように人類は戦うのか、どのようにウィルスを終息させるのかをロードマップとして描くことは、レベルは違えど現代の技術開発ロードマップと性格が似ています。
つまり、予測できない未来に対し、いかに人が納得できる目指すゴールを設定し、その道筋をイメージしながら進めていけるか、これがロードマップのあるべき姿であり、ロードマップが存在する意義でもあるわけです。

この記事の読者のみなさん。
政治と技術開発、分野やレベルは違えど、今回のように都道府県知事が先頭に立って示すであろう出口戦略・ロードマップに注目してみましょう。
おそらく、ご自身の企業・組織のこれからを考える上で参考にできるヒントが何かしら得られるのではないでしょうか。


当社では、コア技術を用いた技術開発戦略・ロードマップ作成と推進について支援しています。
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