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効果的なブレインストーミングとは

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うまくいかないブレインストーミング例

私はアイディア発想を行うブレインストーミングにおいて、時々このようなシーンに出会います。

  • 出席者の幾人かが傍観者である
  • ファシリテートする人がいない、いても場をコントロールできない
  • 回数を重ねてもアイディアが膨らまない
  • 批判厳禁を忘れて、特定の人・意見にダメ出しをする
  • どうせ無理、意味がないとやる気ないムードのまま時間を終える

思い当たる項目はありませんでしたか?
他にもアイディアブレインストーミングの悩みがあるかもしれません。
当社のお客様にも「既存事業の延長線上ではない、新しい商品アイディアが欲しいけれど、社内からいいアイディアが出てこない」とこぼされるケースが多々、あります。

これは社員の能力がないからではありません。
ブレインストーミングの運営方法を知らないために起こる場合が多いのです。「えっ?自由奔放・批判厳禁・質より量でしょう。知っていますよ!」と声が聞こえそうです。

とはいえ、「知っている」と「出来る」には大きな違いがあることは言うまでもありません。
では、「出来る」ようにするための近道を3つご紹介します。

ファシリテータが意識すること

新商品や研究開発テーマのアイディア発想を行うブレインストーミングでファシリテータが意識して欲しいことは、こちらです。

  1. ブレインストーミングの場ごとの目的・ゴールを共有する
  2. ブレインストーミングのルールを周知する
  3. 最後にブレインストーミングのおさらいをする

1つ目はブレインストーミングの各回の冒頭で、目的とゴールを共有します。
例えば、「10年後の新商品企画をするために、今回は2035年の日本・東京の社会環境について100個のアイディアを出す」といった具体的なブレインストーミングの目的と今回のブレインストーミングのゴールを示します。
ブレインストーミングの原則は自由奔放ではありますが、前提条件を指定すると参加者がアイディアを出しやすくなります。

2つ目はルール:批判厳禁・自由奔放・質より量の周知です。
ブレインストーミングに慣れていない組織やチームで行う場合は、先に示した通り、参加者全員が「知識として知っている」状態ではなく、ほぼ無意識で「行動できる」までルールを周知し続けます。
人は忘れる生き物です。
少ししんどいかもしれませんが、ファシリテータは「もう、分かっただろう」と止めずに繰り返しできるまで指導をしましょう。

3つ目はブレインストーミングの最後5〜10分でまとめを行うことです。
よくあるケースなのですが、時間いっぱいまでアイディア出しをして、終了時間となって慌てて止めてしまうことがあります。
こうなると参加者はアイディア出しをしてスッキリしたという満足感は得られるものの、最初の頃のアイディアを忘れてしまいます。
どのようなアイディアが出たかを最後にまとめる時間を設けることで、参加者全員の中にブレインストーミングにより、新しいアイディアを得たという成果を記憶に止めることができます。
成果を記憶に止めることで参加者の動機付けに繋がることが期待できます。
また、残して欲しい、膨らませたいアイディアの源泉を参加者全員で共有することで、次回のブレインストーミングが進めやすく、回を重ねるごとにアイディアそのものをブラッシュアップできるようになります。

ブレインストーミングがうまくいかないと悩んでいるファシリテータ、リーダーは、まずこれら3つを取り入れてみましょう。

他にもアイディア創出を目的としたブレインストーミングには意識すること・注意することがいくつかあります。
それらはまた別の機会にご紹介します。

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