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業務は時間型から価値型へ

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業務に対する考え方が変わる

年明けから猛威を振るっている新型コロナウィルスはもちろん、この影響がたとえなかったとしても今年はオリンピックイヤーとしてテレワークが例年とは比較にならない程に浸透する一年です。
IT企業などでは15年以上前から一般社員の間でもテレワークシステムを使い、顧客との連絡、設計業務などで幅広く活用されてきました。
テレワーク、つまり自宅やシェアワークスペースやカフェといったオフィスにいない状態での業務は、社会や技術の動き・進化に伴い当たり前となりつつあります。

しかし一方で社員の評価が明確にできないとテレワークを反対する企業、管理職など経営陣まだまだ多く存在します。これは時間労働、つまり労働側は時間を提供することこそが業務であると判断する価値観の表れです。昨今は、働き方改革の影響もあり残業時間が多ければ多いほど能力が高い奴などというおかしな評価はなりをひそめてきましたが、成果物にプラスして時間をかけたかという評価軸が抜けることはないようです。

今回のパンデミックのように企業活動も学校活動も在宅が当たり前になりつつある世の中へ大きく環境が変わる今だからこそ、少しでも「時間を提供することが業務価値」という考え方を変えるべきチャンスではないでしょうか。

時間提供から価値提供へ

特に真新しいことはありません。
「時間を提供する」から脱却するには、「価値を提供する」へ思考を変えることがオフィス外業務を当たり前へ浸透させるための基本です。

しかし「言うは易し行うは難し」。
これまで幾千となく日本企業が悩み取り組んできた時間以外の労働価値の定義は、もしかすると世界共通の正解がないのかもしれません。

ここで正解がないのならやめようと諦めるのではなく、あなたの組織で取り組むことを決め、少しずつ進めれば良いのです。当然ながらトップダウンによる人事評価の再構築は時間も費用もかかります。ボトムアップであなたの範疇で取り組む活動こそが、「今」を変える原動力となります。

納得する「価値」を決める

それでは、あなたの組織内において「今」から取り組むことができることとはどんなことでしょうか?

それは年度始まりで行うであろう「個々の目標設定」です。
個人の目標設定は、所属する組織目標を受けて設定されますが、今まで以上に上司・部下の間で納得するまで話し合うことが重要なファクターとなります。

具体的には5W1Hで目標を表現するとよいでしょう。
最低限、該当する目標(What)について「何のために(Why)」「どのように(How to)」「いつまでに(When)」を話し合いで決めます。
いつも通りですって?
いいえ「互いに納得するまで話し合う」ことができていますか?

在宅業務がメインとなる場合で時間以外の価値を本気で創出したいのであれば、上司自ら、部下自ら目標設定のコミュニケーションを面倒がらず時間をかけてでも互いに納得するまで話し合うことが結果として近道となります。
今はSkype、ZOOMなど対面でなくともストレスなくコミュニケーションを取る方法がありますので、これらをうまく活用しましょう。

これさえ出来ていれば、オフィス外という、すぐに上司に相談できない環境下においても迷いやベクトル違いといった問題は格段に少なくなるでしょう。
要は初めが肝心!目標そのもの、目標の目的・納期・方法について、同じレベルで理解している、納得していることが価値提供型業務へ向けた大きな一歩です。

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