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開発者が意識したい1日のスケジューリング(午後~夜編)

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前回の記事では一日の業務を有意義なものにするため、就業前の朝の時間と午前中の脳がフレッシュなうちにアイディア創出やメンバーとのコミュニケーションなどクリエイティブな仕事を意識したスケジューリングについて紹介しました。
引き続き今回は、午後~夜の時間をどのようにスケジューリングしたらよいかについて、まとめます。

午後のタスク

午後は設計や実験など各自の業務に集中し、定期的な進捗会議などもこの時間を使います。
午前中に練った開発アイディアを実際に実験・検証したり、部門間で調整した仕様をドキュメントにまとめる、特許出願書の作成などもこの時間を割り当てます。
午後のタスクのポイントは、「作業に集中する」ことです。

もちろん作業に集中するためには段取りを押さえることが必要ですが、手順・プロセスはアイディア創出の最後にざっと決めておくと、午後の作業がすぐに始められるため、テンポよく進めることができます。特に苦手意識がある業務は、手順化しておくことで、悩まず進められる可能性が高いでしょう。

仕事は「準備8割」と例えられますが、新規事業に取り組む研究開発者の業務は少し異なるように私は考えています。
前例がある業務やルーチンワークであれば「準備8割」は妥当でしょうが、試行錯誤が連続する研究開発業務の中には、予定通りに進まないケースが多々あります。前例や経験がない・少ない業務は、おおまかな作業と直近の作業をリスト化して作業が進むたびに見直す方が効率的かもしれません。私の感覚では、前例なしの業務は「準備4~5割程度」で作業を始めるくらいがちょうどよいです。

夜のタスク

次に夜のタスクです。研究開発者の中には夜型という方も多いのではないでしょうか?私も会社員時代は「定時後からが仕事だ」という同僚もいて、必然的に夜型でした。朝と夜、どちらが効率的に仕事ができるかについて、討論したこともありますが、結論は出ず…

私なりの見解ですが、夜の方が仕事に集中できると感じるケースには、環境と趣味が入り混じっている可能性があります。
環境とは予定していた会議やデザインレビューが終わり、開発の邪魔をされない、文字通り作業に集中できる時間が確保できるのが、定時後(夜)となることを指します。
趣味とは言葉がよくないかもしれませんが、対象の研究開発が自分にとって楽しくて仕方ない・時間があったらずっと携わっていたいと思っていることを指します。
夜型のみなさんは、思い当たるフシはありませんか?

環境面については、マネジメント層が現状を振り返り、メンバーが定時内に集中できる時間を確保できるよう見直しが必要でしょう。
趣味については、仕事が趣味であってもいいと思います。(会社ごとの規則があると思いますので、深くは言及しません。)

仕事に限らず、個人的な趣味(食事やお酒、ゲームetc)といった、夜の時間を楽しくて仕方ない・時間があったらずっと携わりたいコトに没頭することに充て、大いに楽しむ時間にしましょう。

まとめ

午後のタスクは、作業に集中する。午前もしくは作業前に手順を準備する。
夜のタスクは、趣味のように楽しくて仕方ないコトに没頭する。

ここまで二回にわたって一日のスケジューリングのコツを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
日常の業務に閉塞感や停滞感を感じているならば、ものは試しに参考となさってください。

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