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新規事業×しんどいを乗り越える鉄則:マネージメント層②

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 新規事業の企画、開発にたずさわるメンバーが「しんどい」「向いていない、担当を変えて欲しい」「今まで通り、研究開発に戻りたい」とネガティブな状態になってしまうケースを避けるべく、マネジメント層が行う策、後編です。

 前編:新規事業×しんどいを乗り越える鉄則:マネージメント層①

 今回は次世代リーダーを育成するために、見込みがある中堅・若手メンバーを新規事業の企画・開発にアサインしたものの、やめたい・しんどいと感じる理由の中で「事業企画にダメ出しをされたが、何を改善すればいいのか分からない」に注目します。

 マネジメント層の方にこの理由をお伝えすると、ほぼ100%で驚かれます。事業企画の提案会で、No-Goと判断された理由や今後の活動プランをフィードバックしたので、そんなはずはないというものです。

 こんな事例があります。
 新規事業としたある環境ソリューションを事業部長に企画提案したケースで、市場ニーズが不明確なため、ビジネスモデルの見直し、ターゲットの再検討といった活動プランをフィードバックされました。一見、No-Go理由と今後の活動プランいずれも明確であり、活動は進められそうです。しかし、実際には改善が進まず半年ほどが過ぎてしまった後、当社に相談にこられました。

 お話を聞いてみると、こんな課題が見えてきました。
市場ニーズが不明確だと判断した理由は何か
 ニッチすぎて目標の市場規模が期待できないのか、継続的なビジネスとなりえるような強いニーズではないと判断したのか…といった判断に至った具体的な理由が担当者に伝わっていないため、次のアクションプランや方針に迷いが生じている。
「見直し」に期待する成果は何か
 アクションアイテムとして、見直しや再検討というワードがあがります。何を見直しするべきかは、もちろん重要ですが、これは教育的な意味合いであえて具体的な作業ベースとして指示しない方針を取ることもあります。
 しかし、なぜ見直しするべきかと見直しによる成果(アウトプットの質)は伝える必要があります。これらを担当者に伝えていない、もしくは理解されていないことで、具体的なタスクに落とし込みができず、活動が停滞してしまうことがあります。

 見直し理由はNo-Go判断に通じることが多いので割愛しますが、期待する成果については、例えばこのようなオーダーをします。
 例①:ターゲットの見直しに期待する成果
 目標とする事業規模を実現しうるターゲット業界と、ターゲットが抱える課題について優先順位が可視化できていること
 例②:ビジネスモデルの見直しに期待する成果
 新規チャネルは極力使わず、既存チャネルを活用したビジネスモデルが図示できていること

 以上のように、「事業企画にダメ出しをされたが、何を改善すればいいのか分からない」を解決するべく、マネジメント層はNo-Go判断理由とともに次の活動に期待する成果を担当者が理解できるまで伝えるコミュニケーションを取ってほしいと思います。

当社では、新規事業の企画立案の支援を行っています。
今回のような課題をお持ちの方は、いつでもご相談ください。
 

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