新規事業や新商品のアイディアをいかに発想するかについて紹介して参りましたが、
今回はアイディアを共有する効果とその環境作りの方法を解説します。
まず前提として、アイディアは個々が懐であたためていては意味がありません。
こんな事例に遭遇したことはないでしょうか?
もしくは過去にご自身が発言していたりなんてことは?
Aさん:「C社から発表された〇〇って商品、実は俺も10年前にアイディア出ていたんだよな〜。」
Bさん:「…えっ?!ふ〜ん、もったいなかったね。」
そうです、アイディアは頭の中で思いついただけでも、アイディア帳に蓄積しただけでも
ダメです。
アイディアは形として世の中に公開・発表しなければいけません。
つまり「知的財産」や「商品・サービス」として「価値」へと変換するということです。
あなたが個人事業主などでない限り、アイディアを価値につなげる第一歩とは、
発想したアイディアを仲間と共有する、公開することです。
そして公開したアイディアを討議し、ブラッシュアップすることで新しい価値が創造できます。
仲間との共有方法は雑談もよいですが、新規事業の創出は企業のミッションである以上、
メンバーの行動を促す環境を用意することがベターです。
ここで組織リーダーが用意するべき環境の一例をご紹介します。
- メンバー全員が出席する朝礼などでアイディア公開の場を作る
- 組織内の共有データベースにアイディア表を作り公開する
- 定例などの場でアイスブレイクとして5分間アイディア共有をさせる
このように、メンバーがアイディアを気軽に公開できる風土を作ることが組織リーダーが
まず取り掛かるべき行動です。
メンバーが共有するという活動に慣れてきたところで、ブラッシュアップするための
意見交換の時間を取り入れることで、確度の高い洗練されたアイディアが生まれます。
新規事業や革新的な新商品の創出には、組織風土・人材育成を並行して行うことで
相乗効果が表れますので、習慣になるまで行動し続けてください。
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