前回に引き続き、今回はシリコンバレーD-Labレポート2章「シリコンバレー
での新規事業開発とは」の2・3について、興味深い内容を取り扱います。
レポートの中から3ページに注目して、解釈を記載しました。
P.37
新規事業とは失敗がつきものであり、早く失敗して前に進むことが大切だと指南
しています。
また、失敗から得られた知見を社内に蓄積するためにも、社内人材を投入するべ
きだと説いています。
この中で注目したいのが、「早く失敗する」ことと「社内人材を投入する」ことです。
「絶対に失敗してはいけない」、失敗することで会社の、そして自身の評価が
下がるという思い込みを捨てるべきだと考えます。
私自身、起業家としてスタートした時にメンターに言われたことがあります。
「成功するためには、立ち直れなくなるほどの大きな失敗をするのではなく、
小さな失敗をたくさん経験することだ。」
すなわち、小さなPDCAを何十回も何百回も繰り返すということです。
また、社内人材を投入することは、他社に丸投げして上がってきた報告書には
表れない生の知見、気づきが得られます。
特に会社・組織の戦略において成長させたい商材やコア技術は、必ず当事者
として社内人材を投入し、経験を蓄積させてください。
P.40
新規事業が立ち上がることにより、既存事業に対して市場を共喰いしてしまう
覚悟を持つべきだという内容です。
これは新規事業や新商品開発では、よくある話です。
新規物は既存の市場、製品・サービスとは全く異郷の地にいきなり挑戦すること
がほとんどないため、当然のことです。
既存事業との共食いを恐れ過ぎ、すぐに新規物の開発を中止してしまうことは
危険です。いつの間にか他社に市場を取られてしまう可能性がありますので、
中・長期的な戦略を練り、進むべき道を選択することを心がけてください。
P.41
シリコンバレーにおけるイノベーションに必要な要素が3点、まとめられています。
- ソフト人材
- チャレンジ文化
- 挑戦するための資金
ソフト人材については、もはや欠かせない要件だと考えます。
前回の記事にも記載しましたが、製造業・ハードウェアだけ作っていては
新しい市場価値を創造しにくいためです。
もう一点注目したいのが、資金です。
資金調達には様々な方法がありますが、その前提には「魅力的な商材」があるか
支援者に魅せる・伝えることができるかが問われます。
その為にも「技術力」にプラスして、「明確な戦略・シナリオ」が必要です。
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